3-14 特記事項を項目として活用する方法

 

退職理由やブランクなど、採用人事が必ず気にかける点をここで伝える

 

スネに傷のある中高年には有益な項目

 

 

これまでに説明してきたとおり、著者は職務経歴書に4つの項目(職務要約、職務詳細、ポータビリティスキル、自己PR)を盛り込むことを勧めていますが、特殊事情を抱える中高年の場合、これに加えて「特記事項」というユーティリティ項目を活用することも勧めています。

 

たとえば、5年前に2年間のブランクが空いていて、その期間は父親の介護を行っていた場合。

 

これは職歴ではないので、「職歴詳細」に書かないケースが多いのです。

 

このままだと、応募書類上では介護というやむを得ない事情が見えないので、採用人事の頭の中に疑問符が残ってしまいます。

 

そういったことは面接できちんと話せばいい、とお思いの人も多いのですが、こういった細かいところまでフォローしておかないと、今は書類選考で落ちてしまい、面接まで辿り着きません。

 

このような場合に、この「特記事項」を設けて活用します。

 

要は履歴書・職務経歴書の両方の応募書類に盛り込めていない特殊事情等があれば、この項目を使って書き、採用人事に対して納得感を提供するのです。

 

特記事項

株式会社スマート退職後の平成21年4月から平成23年4月までの約2年間は、アルバイトをしながら父親の介護に専念しておりました。現在父親は老人ホームに入居しておりますので、貴社での就業には支障がないことを申し添えていただきます。

 

その他の「特記事項」の活用例としては、現職に長年勤めてしているにもかかわらず転職活動をする理由や、今回今までのキャリアを全て投げ打ってでもキャリアチェンジを志望している理由、転職回数が多くなってしまった理由など、採用人事にとって懸念材料となりうることをここで記述してフォローしておくのです。

 

 

<現職に長年勤めてしているにもかかわらず転職活動をする人の見本>

 

●特記事項

現職場では勤続10年目に入り、職場仲間の関係も良好で、今すぐ退職しなければならないといった切羽詰まった状況ではありません。だからもちろん現職でキャリアを形成していくという選択肢もあるのですが、今一度、立ち止まって将来の自身のキャリアプランを熟考した結果、やはり現職が目指す方向性と私のキャリアの考え方に乖離があることを再認識し、後になって後悔しないよう、新天地を求めるべく転職活動を始めた次第です。

 

 

<今までのキャリアを捨てて、キャリアチェンジを志望する人の見本>

 

●特記事項

学生時代から貴社の○○職に憧れており、新卒就活時と20代半ばの2度、貴社に応募いたしましたが、残念ながらご縁がありませんでした。今回、○○職の経験がなくても、他で秀でた実力を発揮した経験がある方なら、年齢制限を設けないかたちで募集されることを知り、長年の夢を叶うべく応募させていただいた次第です。

 

 

<転職回数が多くなってしまった人の見本>

 

●特記事項

私は今まで7社を経験しておりますので、一見すると非常に転職回数が多いように見えますが、△△業界では、プロジェクト単位で会社に雇用されるために、携わっていたプロジェクトが完了すると退職するのが当たり前の世界でした。この業界で私の職歴の大半を費やし、ちょうど3年前に△△業界から■■業界に移った後は、転職は1度しかなく、それも業績不振による事業部門閉鎖による会社都合退職でした

 

 

最後に、この項目は全体のボリュームを整える、という重要な役割も担えます。

 

たとえば、2ページにまたがってしまったけれども、2ページ目の空白が目立つような、職務経歴書全体の座りが悪い場合、この項目でバランスをとるのは、非常に有益です。

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