1-7 履歴書はきちんと作成できて当たり前、一つのミスも許されない
誤字・脱字の一つでも不採用につながる
中高年だからこそ、うっかりミス、凡ミスでも致命傷に
中高年であっても、転職を何度も繰り返していなければ、履歴書を書く機会はそんなに多くないはずです。
しかし、慣れていない書類だからといって、きちんと書けないのはNG。
特に中高年の場合、履歴書レベルの書類であれば、完璧に書くことが求められており、ミスや不手際は一切許されません。
たとえば誤字の場合、修正液を使用しての訂正や二重取り消し線と訂正印での訂正は、日常のライトなビジネスシーンではOKかもしれませんが、転職活動ではこれらは一切認められません。
1文字でもおかしいのがあれば、全部書き直すのが鉄則です。
このように自身で間違いに気づいていればまだいい方ですが、自分の勝手な思い込みで書類を作成してしまったら、ずっと原因を根治しないまま応募し続けますので、不採用の連続になります。
たとえば、「○○様御中」と「様」の後に「御中」を付与するのが正しいとずっと思い込んでいる人もいました。
たまたま、著者のところに相談にきたのでこれが発覚したのですが、長年勘違いしているケースがありますので、送付前には第三者の眼でチェックしてもらう方法をお勧めします。
もう一つ、履歴書の書き方については、独特のルールがあります。
単に思いつくまま書いても、採用人事が求めているものと全然違っているというケースが多々あります。
たとえば、「本人希望記入欄」。この欄には、(特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)と注釈があるために、ここを額面どおり受け取って、自分に何かしらの希望があるならば、自由に書いていいと勘違いしていらっしゃる方がいますが、この認識は完全に間違っています。
ここは応募先で働く上で絶対に譲れない必須条件を書くところで、特になければ書かないのがルールです。
あくまで希望だからといって、「希望給与額:月50万円以上を希望」と書いた場合、仮に応募先から月給35万円を条件提示されても働くつもりであっても、採用人事はそうは見ません。
50万円以上を出さないと当社では働けない、と見ます。
このようにポッと思いついた希望を書くと、明らかにマイナス評価につながるのです。
このように履歴書の書き方のルール、それも中高年に合ったものを適用して書かないと、秒殺される要因になることをきちんと認識しておいてください。
